服装・履物について

●靴については、しっかりとしたもの(少なくとも運動靴。登山用の靴をおすすめします)を着用しないと、捻挫などにつながります。
●服装は、基本的に、帽子の着用+長袖長ズボンをおすすめします。直射日光を遮るだけでなく、時期により、ヒル・ハチ・アブ・マムシなどに遭う恐れがあります。
●お荷物は両手があくリュックをおすすめします。夏季は、熱中症対策を入念に、飲み物は想定量より多めにご用意ください。
(※登山道上に飲料の自動販売機はありません。自動販売機があるのは、ロープウェー山麓・山頂駅・日本寺西口管理所前・日本寺大仏広場のみです。)汗拭き用のタオルなどもご持参ください。

靴と服の選び方については、下記の記事もご参照ください。

まずは登山靴

のこぎり山の登山道を歩いていると、靴に求められる機能が様々であることに気がつきます。登山道は、整備されていますが、舗装された道路ではありません。足を守るために、登山靴を用意しましょう。

防水性

のこぎり山では、雨上がりなどに水が浸み出し、沢のような状態になる場所があります。また、ぬかるんで足場の悪い所がありますので、防水機能は大事です。

凸凹対策

登山道は、石や木の根でゴツゴツしています。苔や泥で滑りやすくなっている所もあります。登山靴は靴底が滑りにくくなっており、硬いので、こうした道にも対応できます。

足首をガード

のこぎり山は、標高が比較的低いですが、凸凹したところや険しい所(急な階段、コースによっては岩を登る)がありアップダウンがありますので、足首をくじかないようにミドルカットの登山靴をおすすめします。

足を守る

ロープウェー山頂駅から日本寺の西口までの道ですが、意外とハードです。ロープウェーを使えば、サンダルやハイヒールで山頂まで登れてしまいますが、そこから先はやはり山。歩く場合は、少なくとも運動靴でないと怪我をしかねません。特に、大事な子供たちの足を守ってあげて下さい。

ウェア選びのコツ

登山ウェアは、体温調節しやすいように重ね着するとよいでしょう。基本は、被服気候(衣服と皮膚の間につくられる空間の気候)を快適に保つよう調整しやすいウェアを選びます。

速乾性

ウェアの基本として、速乾性は外せません。特にアンダーウェアやTシャツなどの肌に直接触れるウェアは、汗で体が冷えることのないような素材を選びます。寒い冬であっても、思った以上に暑くなり汗をかきます。寒い時期は保温性の高いウール素材がおすすめです。特に汗をかきやすい春から夏にかけては速乾性に優れた化繊のものがおすすめです。熱中症予防には風通しの良いメッシュ素材が良いでしょう。綿素材のものは濡れると冷えるので避けましょう。ジーンズは多くの方に好まれますが、登山にはまず適していません。綿は汗で濡れると冷え、肌にこすれ動きにくくなります。

防寒機能

冬場のウェアは、被服気候のあたたかさを保てるものを選びます。冬場のおすすめは、アンダーウェア+フリース+中綿(化繊)ジャケットです。中綿ジャケットは軽くて濡れに強いです。春や秋は、風をシャットアウトしつつ体温調節のしやすいウインドブレーカーが良いでしょう。

 

登山のマナーと諸注意

●15時を過ぎての入山はなるべくお控えください。とくに冬季はロープウェーも16時で終了します。暗くなると現在地や方向を見失う恐れが大きくなります

●金谷観光協会公認ルートをご利用ください(車力道、関東ふれあいの道) その他のルートは、崩落、未整備箇所などがあり、危険を伴う場合もあります。

●国定公園内のため、クライミングは禁止されております。

●国定公園内のため、火気、キャンプは禁止されております。

●ドローン撮影について 安全面の理由より、鋸山ロープウエー及び日本寺敷地内はドローン禁止となっております。それ以外の場所についても、私有地が多く点在しており、また、多くの登山客の安全の確保・文化財保管のためドローン撮影は禁止とさせていただいております。(富津市観光協会金谷支部)

●その他気を付けたいマナーは下記の記事をご参照ください。

美しい自然、環境を、そっとそのままにしておこう。
生態系は微妙なバランスの上に成り立っています。
人が足を踏み入れるだけで、壊れてしまうものもあるのです。
のこぎり山は、みんなの大切な宝物です。
この宝物を、そっとそのまま、次の世代へと繋いでゆきましょう。

ページ内引用部分出典:「海いこ山いこのこぎり山」沼田 有紀・著(千葉日報社・刊)